ひとりの時間の読書におすすめの本『孤独の価値』

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社会からはみ出さないように「周りと協調しなければならない」という社会全体の社会通念・固定観念もあり生きづらさを感じている人も多いのではないかと感じる。

 

こうでなければならないと縛られることは人にとって不自由さを感じさせる。ひとりの時間はだれにも縛られることなく自由である、ひとりでいる時間は貴重。

 

作家の森博嗣さんは若い時分猛烈に仕事をし、作家となり得られた印税で隠遁生活を行っている。公共交通機関にも乗らなくなり大勢の人が集まるところにもいかなくなったという。

 

都会から離れた場所へ引っ越してどこに住んでいるかも明かさない状態にし編集者とも会わないようにしたらしい。ひとりが好きということもあり、一般的な生き方とは大きく異なった隠遁生活を選択した。

 

そんな生活ができるようになったのも人に会わなくても生活できるような基盤(資産)を築いたからである。

 

孤独が悪いことではないし、豊かな人生を創造するために必要なもの。ひとりが好きな人に孤独とは何かを的確な言葉で肯定してくれる。人と会うと疲れるし集団行動が苦手…そんなひとりになりたい人にぜひ読んでほしい一冊。

 

孤独の価値 (幻冬舎新書)

ひとりの時間があるから創造的になれる

本書ではひとりになる時間、孤独に価値があり創造性を育み、美の意識を高めるには孤独必要なものであるということを書いています。

 

森博嗣先生は毎日同じような生活をしている。工作に没頭していたり読書したりほとんどの時間をひとりで過ごす。

 

なぜそんな生活に飽きないのかというと「創造的」であるから。芸術家が作品を生むのも、マンガ家がネームを書くのも、作家が文章を書くのも「創造性」からやってくるものである。

 

現代は生産現場も機械化が進み、これからの時代はクリエイティブな考えや創造力が必要な仕事が増えてくる。事実娯楽は以前よりも多くなり、作り手も相対的に必要となる。

 

創造性を高めるにはひとりの時間が必要。自分と向き合う時間があるから創造性を高めることができる。

 

ひとりで散歩しながら考えてみる、ひとりで好きなことに没頭してみる、ひとりでカフェでぼーっとしてみる。こんな時間が自分にとって一番思考が柔らかく制限のない自由な発想が出てきます。

 

やらなければならないことから解放され、ひとりになった時人は最もクリエイティブになることができる。

 

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ひとりの時間が自分をニュートラルな状態に戻す

社会の中で生きていると自分個人の考えと社会通念や常識というものが混同してしまうことがある。会社勤めしていると会社が求めている役割にはまってしまい自分という個が失われた感じになる。

 

そんな生活を続けると本来自分が何を望んでいるのかわからなくなる。自分は人生で何をやりたいのか、このままの生活で良いのだろうかと迷いが出てくる。

 

考えがごちゃごちゃになった状態の時にひとりの時間を作る。世間の常識や会社の常識と自分の考えを分けて考える。社会が求めていることと自分が求めていることを分けて考えどちらかに偏った考えではなく、中立な立場で考える。

 

ニュートラルな状態になるためにひとりの時間は必要。

ひとりの時間を楽しめるのはひとつの才能

孤独という言葉一般的にあまり良くないイメージ。


・ひとりぼっち
・孤独死

 

ひとりでいることを楽しめる人、その人は「孤独」の中にはいないのだと思います。外から見たら孤独に見えるかもしれない。しかし本人は別に孤独だとも思わない。

 

ひとりの時間を楽しめる人はそれは一種の才能であると思います。それは人と話をしながらアイディアを出すことと同様に、自分に問いかけそれに答えながらひとりで発想を膨らませていくことができるという才能。


世の中にはひとりでいることが苦手な人もいる。ひとりが好きだという人は一つの才能だと思ってみてほしい。

孤独の価値 (幻冬舎新書)

孤独の価値 (幻冬舎新書)

 

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