森博嗣作品を読むならおすすめは「スカイ・クロラ」シリーズ

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著者の森博嗣さんはこの「スカイ・クロラ」という作品についてこんなコメントがありました。

 

これが限界であると感じた。これ以上のものは書けないだろうという意味で、つまり最高傑作であると確信した。

 

著書「作家の収支 」の中でこのような内容が語られていました。

 

この「スカイ・クロラ」という作品には、著者の思考や考えが最も色濃く出ている作品であるのだろうと思います。

 

本人もこれ以上のものは書けないという作品、森博嗣の作品の中で一番はじめに読むとしたら、この「スカイ・クロラ」をおすすめしたい。

「スカイ・クロラ」シリーズ出版された順番と物語の時系列

シリーズは全6冊(本編5冊+短編集1冊)という構成になっています。

 

巻数が書いていないので、パッと見た時にどこから読んで良いのかわからない人もいると思います。

 

「スカイ・クロラ」シリーズを出版された順番に並べてみます。

 

  1. スカイ・クロラ
  2. ナ・バ・テア
  3. ダウン・ツ・ヘヴン
  4. フラッタ・リンツ・ライフ
  5. クレィドゥ・ザ・スカイ
  6. スカイ・イクリプス(短編集)

 

「スカイ・クロラ」シリーズの物語の時系列に並べてみます。(短編集除き)

 

  1. ナ・バ・テア
  2. ダウン・ツ・ヘヴン
  3. フラッタ・リンツ・ライフ
  4. クレィドゥ・ザ・スカイ
  5. スカイ・クロラ

 

シリーズとして出版できるかどうかわからなかったため、はじめに時系列の最後を持ってきた。映像化が決まり販売部数も好調でありシリーズとして決まったということが語られていました。

 

この読ませ方は見事だといえます。

 

この「スカイ・クロラ」だけでは物語の世界観、背景がはっきりと説明されておらず、読み手も想像力をかき立てながら読み進める。

 

読書の楽しみのひとつは想像力を働かせて読むことだと思っています。読んでいるものは一緒でも、読者一人ひとりによって頭の中にあるものは違う。だから映像化することへの賛否があるのかもしれません。

 

色々考えながら読み進める読書は非常に良いものです。

 

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森博嗣作品で読むものに迷ったらおすすめは「スカイ・クロラ」

森博嗣作品多数ある中でどれから読んで良いかわからない…という人には「スカイ・クロラ」をおすすめしたい。

 

シリーズものは読むのに時間もかかるので、なかなか手を出せない人もいると思いますが、「スカイ・クロラ」シリーズはテンポよく読み進められる。

 

難しい言葉は使われていない、しかしその時々でハッと気づかされることがある。テンポよく読み進められるのだが、読み手は物語の言葉から気づき思考させられる。

 

最近では「すべてがFになる」がアニメ化もされて新たな読者層もいるのだと思う。私も「すべてがFになる」から入ったのだが、その言葉や考えに惹かれ読み漁っている。

 

著者の言葉や考えに惹かれた人、森博嗣作品多数ある中でどれから読んだらいいかわからない人には「スカイ・クロラ」を読んでほしい。

スカイ・クロラ (中公文庫)

スカイ・クロラ (中公文庫)

 

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