こんな生き方目指したい!「減速して自由に生きるダウンシフターズ」
本のタイトルに惹かれ手に取って読んでみました。
著者高坂勝氏は週休3日で飲食店を経営。会社員というシステムから降りて自由なライフスタイル実現しました。著者のライフスタイルは誰もが真似できるようなものではない。けれど誰もが自分の生き方を見つけるためには必要な考え方だと思います。
誰もが憧れる「自由に働く」というキーワード。
会社員として鬱屈しながら過ごしている人にはぜひ読んでみてほしい一冊。
「減速して自由に生きるダウンシフターズ」の内容
この本の内容を簡単にまとめてみます。
著者高坂勝氏は会社員をしながら今の生き方に疑問を持ち退職する。
その後ピースボートというNPO運営が運営する世界を回る旅に参加する。旅をする中で世界で起きている問題と出会い、様々なことに気付く。
日本に戻ってきてからは日本国内様々な地域を旅する。テントで野営しながら各地を回る。
そんな旅をする中で自分の本当の想いに気づき、新しい生き方をする決意を決める。自分で飲食店を持つという目標に向かって、友人のいる金沢に移住。
飲食店でアルバイトをしながらお店の運営について勉強する。お店の運営や料理提供など自分のお店でやりたいこと、やりたくないことを学ぶ。売り上げ、営業時間、お店の規模、お店のコンセプトなど。
開業したお店「たまTSUKI」はお店のコンセプトや食材はこだわりつつも、繁盛しないお店づくりを目標にしている。週休3日で夕方から開店し営業時間は6時間。
時間に余裕のある生活。そんな休みの時間には家族と過ごしたり、ギターや音楽趣味の時間にあてたり、自給自足生活のため農業をやったり、夢であった本を書いたり…。
現在のシステムから降りて減速生活者(ダウンシフターズ)として新しい生き方を提案する内容。
頑張らなくてよい…と思える瞬間
だれもが自由な生活には憧れる…。けれどほとんどの人は始めの一歩踏み出すことができないと思います。
自分に頑張らなくても良いという許可を自分に出すことができないと、新しい生き方を踏み出すことは難しい。
著者高坂勝氏は世界を旅して、日本国内の山に登ったり自然に触れる旅を続ける中で、ふっとこんな想いになったそう。
もう頑張らなくていい。もう無理しなくていい。もう嫌なことをしなくていい。もう親の期待に応えなくていい。もう雇われなくていい。もう評価されなくていい。もう急がなくていい。もう大きくならなくていい。もう儲けなくていい、もう効率化しなくていい。もう経済成長しなくていい。そして、たくさん悩んだっていい。悩みを楽しめばいい。
勤勉に努力することがよしとされてきた世の中。頑張らなくていい…と自分に許可することは簡単なことではないと思います。
本当にこんな想いになれる瞬間が訪れたときに…自分の本当の人生、新しい生き方ができるのかもしれません。
ライフスタイルからお金の使い方を考える
生き方によってもお金の使い方が変わっています。
システムの中で過ごしていると、システムの中でお金をまわしていることになります。自然とシステムの中で知らないうちに消費している。
本の中で 「友産友消」という言葉が出てきます。システムの中でお金をまわすのではなく、顔のみえる商売をお互いが応援しながらお金を使う。お互いが不得意な分野を補いながら、個人と個人がお互い満足いくものにお金を使います。
お金は顔の見える信頼のおける人たちとつながるための手段。お金を受け取る側もお金を支払う側もお互いが満足いくサイクルが生まれます。
人と人がより良く暮らすための手段として、お金があります。
どんな送りたいのか?ライフスタイルからお金の使い方を考えるきっかけになります。
好きなことをやる勇気
カッコいいと思うお店づくり、音楽やギターを弾いたりお店で好きな音楽をかける、自給自足できるよう農業のある暮らし、お客さんと顔の見える商売など…。
好きなことを追求した結果、周りには好きな人が集まる。
好きなことをやり続けることってすごく勇気のいること。好きなことをやろうと思うと世間の目が気になってしまうもの。
本書を読んでも、そんな暮らしができたらいいなぁ~、この人は特別だからお店の経営もうまくいってるんだろうなぁ~って思うかもしれません。
新しい人生を歩みたいのだけれどブレーキをかけてしまう。現状を維持し変化を恐れる自分がいるのかもしれません。
好きなことをやることはとても勇気のいること。自分が好きなことをやって生きていこう!って気持ちになれたときに人は新しい生き方に歩めるのだと感じました。
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ダウンシフトして新しい生き方を見つける
会社員時代には明確な理由はわからないのだが、なんとなく納得していない自分がいました。
本当にこのままでいいのだろうか…と今の生き方に違和感を感じていました。
転職しては辞めて…を幾度か繰り返す。会社を変えたとしても、根本の問題解決にはならないのだと感じました。
システムの中で生きている限り、自分の人生は切り開くことは難しいのだと感じました。
しかし新しい一歩を踏み出すには本当にそんな生活を自分がやっていけるのだろうかと不安にもなります。
こんな生き方できたら良いなぁと思わせる…まだまだ心から自由であるという感覚には程遠いですが、本書を読むと自分の生き方を見直すきっかけになります。
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