「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」を読んだ感想とまとめ
「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」
このタイトルだけでも何か新しいことを始めようと思った時に背中を押してくれる言葉。
誰もが心のうちにはやりたいことをやって過ごせたらどれだけ良いだろう…と考えたことはあると思います。
このタイトルに惹かれ本を手に取るのはどんな人だろう?
・やりたいことが見つからない
・やりたいことがあるが、家族を養う・お金の問題などがあり動き出せない
などなど…様々な理由があると思います。
これから読みたい人やすでに読んだ人にも本書の内容ポイントを簡単に分かるようまとめていきたいと思います。
著者「ジュリア・キャメロン」について
この本を読んでみて著書がどういった人物なのか気になりました。 文章からもクリエイティビティ溢れる才能豊かな方だと思いました。
10年以上にわたって、創造性を育てる方法論「アーティスト・ウェイ」を語り、20年以上アーティストとして活躍している。ハリウッド映画、テレビのライターやディレクター、インディペンデンド映画やドキュメンタリーの監督など、その活動は多岐にわたる。
本書は創造性を回復させるための方法が述べられています。
本書に取り組むに基本姿勢「創造性の原理」
本書のタイトル「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」というタイトルからも想像できるようにやりたいことをやりましょう!という内容。
しかし本書の一番のポイントは「創造的に生きる」ということ。人はみな創造的な生き物であると述べ、創造性を育てる方法として「アーティスト・ウェイ」と呼ばれるワークを中心に本書の内容は進められていきます。
創造性を育むうえで土台となる考えが「創造性の原理」。この基本姿勢が創造性を育んでいく上でとても大切。
①創造性は自然な生命の秩序であり、生命は純粋な創造的エネルギーだ。
②人間を含め、あらゆる生命には創造的な力が宿っている。
③創造性に心を開くとき、私たちは内なる創造主の創造性に心を開く。
④私たち自身が創造である。そして私たちは、創造することによって、創造の流れを断ち切らぬよう定められている。
⑤創造性とは神からの贈り物である。創造性を用いるとは神に贈り物をお返しすることだ。
⑥創造的であることを拒むのは、自分勝手であり、私たちの本性にそむく行為だ。
⑦創造性を探求するとき、私たちは人生に秩序をもたらす流れとしての神に心を開く。
⑧創造主への回路を開くと、穏やかだが強力な変化がたくさん起こる。
⑨創造性にはいくら心を開いても安全である。
⑩私たちの創造したいという夢や願望は、神聖な源からやってくる。私たちが夢に向かって進んでいくことは、自分の崇高な側面に向かっていくことを意味する。
創造性を回復する2つのツール
人生を振り返ってみると、ほとんどの人は、他人の人生や希望、夢や計画に巻き込まれ、自分自身の創造的なエネルギーを浪費してきたことに気づく。
だが、引きこもりのプロセスを通して自分の核を形成すれば、自分自身の限界、夢、本当の目標といったものをもっとはっきりさせることができる。
人は本来創造的な生き物であると述べています。
芸術家や写真家・作家といったクリエイティビティが仕事に直結するような職業でなくても、私たちは誰もが人生を創造的に生きるためには創造性の回復が必要。しかし創造性は外からの圧力や時には自分自身でせき止めてしまうこともある。
人生をより豊かなものにするためには創造性が欠かせない。創造性を回復させるツールとしてモーニング・ページ、アーティスト・デートという2種類の手法が紹介されています。
モーニング・ページ
モーニング・ページには正しい書き方・間違った書き方というものはない。毎朝起きたら心に浮かんできたものや考え・気持ちをそのまま紙に書き出していく作業がモーニング・ページ。
ああ、また朝が来た。何も書くことがない。カーテンを洗わなくっちゃいけない。昨日、クリーニングに出した服を受け取ったっけ?くだらない・・・。
モーニング・ページは脳の中を掃除する「脳の排水」であるといいます。
あなたがモーニング・ページに書く怒りや、めそめそした泣き言は、あなたとあなたの創造性の間に立ちはだかっているものを表している。
モーニング・ページでは何を書いてもいいのですが、始めのうちは心の奥底に潜んでいる感情や想いはなかなか出てきません。普段口にしないこと、言ったらいけないと思い心の奥にしまっている想いが出てきます。
モーニング・ページをやったからといってすぐに結果が目に見えるものではありませんが、自分の心にある想いや気持ちに正直に感情を吐き出して言葉にしてみる。
これまで囚われていた固定観念を少しずつ外していき、より創造的に思いを巡らせ言葉や表現として発信できるようになっていきます。
アーティスト・デート
自分の中に内なるアーティストがいる。子どものように無邪気で自由奔放なアーティスト。
そんな内なるアーティストと過ごす時間がアーティスト・デートです。
内なるアーティストの赴くままに行動してみる。
田舎道を散歩してみる、自然の中で時間を過ごす、美術館に行ってみるなど…。
子どものように無邪気な内なるアーティスト、そんな内なるアーティストを喜ばせてあげるように出掛けてみます。
モーニング・ページが発信することであれば、アーティスト・デートは受信すること。自分の中の創造性を育むための栄養を与えてあげることです。
創造性を回復させるための全12週のワーク
本書では12週のワーク・課題を通じて創造性を回復し育んでいきます。
第1週 安心感を取り戻す
第2週 アイデンティティを取り戻す
第3週 パワーの感覚を取り戻す
第4週 本来の自分を取り戻す
第5週 できるという感覚を取り戻す
第6週 豊かさの感覚を取り戻す
第7週 つながりの感覚を取り戻す
第8週 芯の強さを取り戻す
第9週 思いやりの心を取り戻す
第10週 守られているという感覚を取り戻す
第11週 自立の感覚を取り戻す
第12週 信じる心を取り戻す
創造性とはずっと身近なもの
創造性って芸術家や作家、クリエイティブな仕事をする人たちには必要な能力だけど、一般的な生活をする人にはそれほど必要なものだとは思っていませんでした。
でも知らないうちに使っていたり創造性って実はスゴク身近なところにあったりします。
例えば人をユーモアな言葉で笑わせたりするのも、その人が持つ創造性をさりげなく使っています。
好きな女の子とのデートプランを立てることも、女の子に喜んでもらおうとあれこれとプランを考えることも創造性を活用しています。
創造性を育んでいくことで、自分にしか歩めない人生を創る。より豊かな心で生きていきたいと望むのなら、自分の中の創造性を大切に育んでいくことが大切なことだと思います。
スポンサーリンク
創造的に生きていくという覚悟
自分の持っている創造性を活かして生きている人は周りから見てもスゴク素敵な人が多いなぁと感じます。
特別お金持ちとかそういうことではなく、「自分に正直に生きている人」なのだと思います。
自分の持っている個性を伸ばして、その能力を人のため・自分の人生を切り開くために使っています。
創造的に生きていこうと思っても自分の中の否定的な声が聞こえてくるかもしれません。
・今さら遅すぎる
・お金がないのでやりたいことをやめる
・周りの家族や友人からの否定的な意見が恐い
なかなか一歩が踏み出せない…やりたいと思ったことをやってみてもうまくいかない…本書はそんな人の背中を優しく押してくれる、そんな一冊。
- 作者: ジュリアキャメロン,Julia Cameron,菅靖彦
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2001/04
- メディア: 単行本
- 購入: 35人 クリック: 150回
- この商品を含むブログ (73件) を見る
こんな記事も書いてます。
広告